将棋連盟のコラムを読んで思う事
最近、藤井聡太さんや羽生善治さんらの活躍で将棋界はかつてないほどに盛り上がっているようです。
彼ら将棋のプロ棋士が所属する、日本将棋連盟のホームページには、将棋の実力等に関係なく役に立ったり、興味深かったりするニュースやコラムが数多く掲載されており、私も時々読んでいます。
その中でのコラムの1つに、少し意見を述べたくなったので、それについて書きます。
以下↓に貼ったのが今回意見を述べさせて頂くコラムです。
難しい詰将棋の問題を出された時に、子供はどのように対応するべきなのか?|将棋コラム|日本将棋連盟
このコラムの内容を簡潔にまとめると「今の子ども達は昔の子ども達に比べて、間違いや失敗を恐れる」「リセットボタンが恥の文化をもたらした」「将棋教室では間違えても良く、失敗から学べば良い」といったところだと思います。
まず「今の子どもが失敗や間違いを恐れる」というのは確かに傾向としてある気がします。
これは文中でも指摘されてる通り、完璧な答えを求めがちな大人に問題があるのだと思います。
私も将棋教室等で、子どもが意味不明な手を指したり、問題に対して的はずれな解答をすると、つい声を荒げてしまう事があります。
そういった行動が子ども達を萎縮させ、間違うのを恐れるあまりに行動できない、という状況を作り出してしまうのでしょう。
ここは私も多いに反省して、失敗しても辛抱強く見守る、我慢する、という事を身につけねばなりませんね。
次に「リセットボタンが恥の文化をもたらした」という話ですが、これは正直あまりよく意味がわかりません。
私の考えだと「リセットボタンがある」→「間違えてもやり直せる」→「失敗を恐れなくなる」だと思うのですが…
間違えてもやり直せない時の方が、間違いを恐れるものではないでしょうか。
もっと言ってしまうと、私は「リセットボタン」なるものはさほど子ども達に影響を与えているとは思えません。
時々「残虐な描写を含むゲームの影響で犯罪をする人が増えている」みたいな事を言う人がいますが、私含めそのようなゲームをしても実生活には何ら影響を受けない人間はたくさん存在いますし、ゲームの影響なんて受けなくても悪い事をする人は古今東西数多存在します。
リセットボタンのくだりにせよ、そこに因果関係を見いだそうとするのは、強引に思えてしまうのです。
最後に、将棋教室が間違える場所だというのはその通りだと思います。
といっても間違えたら間違えっぱなし、では駄目で、やはりなぜ間違えたのか、どうすれば良かったのか、を自力で考える事が大切でしょう。
その繰り返しで将棋は確実に上達しますし、将棋だけでなく勉強やスポーツ等あらゆる物事において基本となる上達法と言えるでしょう。(それが結構辛いんですけどね…)
子どものうちにそのような習慣が身に付くと良いですね。
では、このコラムに関する意見についてはこれまでとしますが、他にも将棋連盟のコラムには、将棋好きなら読んで損のない記事がたくさんありますので良かったら見てみて下さい。